リングピロー -- 世界にひとつ --



マリッジリングに付き物と言えば、リングピロー。
最初は全く知識がなくて、今まで出席した挙式でリングピローなんてものが使われていたことも知らなかった・・・さらに、これは自分で用意するアイテムなのかチャペルに最初から置かれているものかも分からず、1人どうしようどうしよう・・って思っていたのがリングピロー。

売られているのを見ても、まったく気に入ったものがなくて、だけど探しあてるほどの優先順位も高くなくて、何気に困り物の1つ。それでも、その中で一番気に入ったと言えば、パークオリジナルのリングピロー。でもやっぱりお値段がお高め。確か1万円以上していたっけ。それほどお金をかけるアイテムには思っていなかったし、自分で作れてしまいそうで、いまいち気がのらない・・・・ でもしょうがないか・・・・・・

なんて思っていた時、なんとなんと、母から
「リングピローは作ってあげるからね」って。

もう、本当にナイスタイミングで、本当にすごいです。この人は。

私と母は一緒にハワイアンキルトのお教室に通っています。(太陽・海が苦手な私・中学以来針を持ったことがなかった私が、何故にハワイアンキルトを始めたのか、本当は話したいのですが、結婚とは全く関係ないのでここではしぶしぶ省略します。)
まだ習い始めて半年ぐらいだったけど、とにかくはまりまくっていた私と母は、時間があればいつもお茶を飲みながら、好きな曲を聴きながらキルトをしていました。

そんな母は最初お教室の人たち皆で協力して、私にばれないように、時間より早めにお教室に行ったりして、準備をしていたみたい。
だけど、同じ教室にいるものだから、限界があったのか、リングピローを作っていることをとうとう告白。 でも、私としては言ってくれて良かった・・・・・
だって、私の為に丁寧に丁寧にリングピローを作っている姿が見られたから・・・
その姿を見られただけでも、私は本当に感激。
クッションとかタペストリーとか普段自分が使うための作品の時は、音楽聴きながら、コーヒー飲みながら、たまにはお菓子食べながらお喋りしてキルトをしているのに、リングピローの時は、わざわざ、それまで着ていたTシャツを着替え、絶対そばには食べ物は置かない、キルトをする机には白いテーブルカバーをひき・・・とまずはキルトをする環境から変えるほど、思いをこめて大事に大事に作ってくれていたのです。
出来上がりは、母の大傑作の作品となりました。 キルトの先生も感心するぐらいの、綺麗な細かいキルトです。私も、その丁寧な仕上がり具合に惚れ惚れ・・・・
ハワイアンキルトで、こんな素晴らしいぬくもりを感じる物が作れるなんて・・・・
本当は涙が出そうだったけど、周りにお教室の皆が居たので、ぐっと我慢・・・

本当にありがとう。



これは母の計算だったのか分らないけれど、
パークのチャペルはまるで森の中にいるような深い森林の絵画が壁一面に。
そして母の作ったリングピローは真っ白いシルク地に葉のモチーフ。
当日チャペルに置かれたリングピローは、まるで壁画の中から“はらはらっ”と一枚葉が落ちたかのように、そこに在るべくして在るいう感じ。 



それを見た時、鳥肌が立つほどに感動したのを今でも覚えています。

こんな素敵なリングピロー。世界にひとつだけのリングピロー。
どんな高い値段の物も、これには及びません。



こうして私はとびきり贅沢なリングピローで、
結婚指輪を交換することができたのでした。