余興・演出 -- Let's give a party --
結婚式の余興については、前々から色々考えていたけれど、とにかく絶対嫌だったのが、「新郎のお友達の余興で〜す」で裸になった人たちが現れ大騒ぎぃとか、「キ〜スキ〜スキ〜ス」とかで無理やり盛り上げられてみんなの前でキスさせられるとか、そういうノリは絶対絶対避けたい!!まだ私が若ければそれもありだったのかもしれないけど、かなりお姉さんになってからの結婚だったことと、姉の結婚式の時に、キスをする二人を見て親族としてなんだか居る場所がないほどの、穴があったら入りたいほど恥ずかしかったことがどうしても忘れられない。
今回は特別な雰囲気の中で、美味しい食事メインに、みんなに癒されてほしいと言う思いがあったので、大人なシックな結婚式を目指したい。
さてさて、どうしましょう。
まず思いついたのが音楽会。私の周りには素晴らしい才能の持ち主がいっぱいいて、プロ並の腕前のピアノ演奏をする従妹・プロの能楽笛奏者の彼の親友・そしてサックスを趣味とする兄。
これだけ揃えば、ちょっとした音楽会。皆にお願いすると快く引き受けてくれました。
でも問題だったのが兄。実は、兄とはこの数年口を聞くことがなく、サックスを習っていることすら知らなかったのです。ふとした時に、母からその情報を聞き、サックス演奏の魅力に負け、思い切って何年かぶりかに話をしたのです。それからは兄の機嫌をそこねないように、プレゼント攻撃。でもやっぱり兄は兄。昔はケンカばかりしたけど、話してみるといつのまにか大人になっていて、なんかすっごい良い人。いつの間にこんなに変わったんだろう??なんて私のプレゼント攻撃に負けただけかも。でも一体腕前はいかほど??
そしてもう1つ、披露宴のテーマである夜景。
披露宴が行われるヴェネシアンルームに隣接されているゲストの方の控え室・ドローウイングルームは全面窓のすばらしい眺め。もともと少人数の披露宴はこの部屋で行われるほど、広さも充分にあるし、なんと言っても雰囲気がめちゃくちゃ良い。この部屋を使わないでいるのはもったいない。
披露宴を待っていただく時間帯はまだ夕方で夜景とまではいかないので、どうにかこのドローウイングルームからの夜景を披露宴の演出の1つとして見せることはできないかしら?
披露宴の途中で、「それではこれからは本物の夜景をお楽しみください」って出入り口のドアがあいて、夜景が目の前に飛び込むって素敵じゃない?でもドアを開けたその後どうしたら良いか???
そのままドローウイングルームでデザートブッフェにしても良いけど、それほど女の子が多いわけではないし、若い子が多いわけではないし、デザートで全員をドローウィングルームへ引き寄せるのはちょっと難しそう!なにかドアが開いてから後の素敵な演出はないかしら??
こんな時はパークの担当者さんへ相談です。担当者さんも「ぜひ夜景を皆にみてもらいましょう!」とやる気満々。そんな中、彼女がもらした一言。「生演奏なんかがあると雰囲気よいですね」
「これだ〜!!」私の頭の中がクルクルクルとフル活動。
生演奏・・・・兄のサックス・・・・夜景・・・・音楽会・・・・・・・
!!!!!☆
兄のサックス演奏する場所をドア付近に設定することで、みんなの目線をドア付近にもっていく。
そこで1曲演奏後、司会者の合図で、ヴェネシアンルームのドアが開いて目前に夜景が広がる。皆が夜景に感嘆をもらしているうちに、兄には即座にドローウイングリームに移動してもらって、ドローウイングルームからサックスの音色が聞こえる。その音に導かれるようにまず私と彼が移動。私達にゲストがついて来る。そしてドローウイングルームで夜景を見ながらのサックス演奏をバックに、披露宴最中、話ができなかった友達と語り合ったり写真を撮ったり、サックスに合わせて踊ったり・・・・
すごい。我ながら良いアイディア!!これはどうにかどうにか実現させたい。
担当者さんから、みんな手持ち無沙汰になるから、ドローウイングルームでカットしたウエディングケーキをシェアすることが提案。素晴らしい。それなら、ついでに紅茶やハーブティーも用意して立食パーティーのように。
ノリに乗って来たときは、話も早い。せっかくの演奏会。兄1人じゃもったいない。サックス仲間も誘って、4・5人に参加してもらうことに。
もちろん、移動しない方のことも考えて、ドローの演奏がヴェネシアンルームにも聞こえるように、セッティング。音量は?マイクは?など、目まぐるしい話の発展です。
ますます当日が楽しみになってきたぞ!
でも、この後、サックス演奏してくださる兄の仲間達が不安にならないよう段取りを説明したり、リハーサルの手配したり、行程表を作ったりと、かなり綿密に話し合いをしました。本音、ちょっと大変でした・・・
彼らは今まで仲間内の発表会などはあったようだけど、全く知らない人の前で演奏するのが初めて、最初の演奏がパークハイアットとのことで、かなり緊張されたようです。演奏前に、サンドウィッチの差し入れをしたり、お礼代やかかった金額からすると、プロの人に頼んだ方がお安くなったかも。でも、こんな時でないと兄のサックスなんて聞く機会がないし、親も絶対喜ぶはず。
パークの方の対応はそれはそれは素晴らしく、私なんかでは全く思いつかない音響装置を提案してきたり、素人の私や兄にとっても優しく説明していただいて、特に当日はかなり兄達のサポートをしてくれたそうです。
見えないところで何人もの人が私達のために動いていることを思うと、感謝の気持ちで胸いっぱいです。
当日の演出は、完璧でした。1つ除いては・・・・
なんと当日は雨だったのです。この件は、追ってお話しますが・・・
演出としてはばっちり。
皆がドローウィングルームに移動してくれるか不安だったけど、みんな何事かと、移動してくださり、そのあとは、写真撮影会になったり、結婚裏話をしたり、美味しいケーキを食べたり、年配のかたはサックス演奏に合わせて踊りだしたり。兄も多分この日が一生の内で一番かっこ良く、もてたのでは。
人数が少なかったので、全員の所へまわって挨拶できたこと、このときばかりは私と彼は好き勝手に、お互いが話したい人、行きたいところへ行って自由に動きまわれたことが良かったかな。 本当楽しかったぁ。
兄達の演奏は期待以上にすばらしく、最初移動する前にヴェネシアンルームで一曲ソロ演奏を聞いた時には、私はドレスを着ていることも忘れstanding ovation。その後のドローウイングルームでのボーカル付きのサックス演奏は迫力満点。ちょっとしたコンサート。まだまだ兄達の演奏も聞き続けたかった・・・・・
この演出については、ゲストの方からも、楽しかった・感動した・こんな披露宴は初めて!との感想を聞き、大変嬉しく満足感・達成感でいっぱいです。
これをきっかけに兄との絆も深くなったし、こんな感動を体験することも出来たし、この演出をやり遂げた自分にちょっとした自信も持てたし、得たものが本当にいっぱい。
やっぱり結婚式ってすばらしいイベントです……
|